こんにちは、東京都八王子市で建設工事を手がけるワーキングスタイルです。
このたび弊社では「非破壊式高周波建築水分計」での検査を取り入れ始めた事をご報告させて頂きます!
と、いきなり「非破壊式高周波建築水分計」と言われても、なぜコラムにしてまでご報告する必要があるのか、そもそも何の機械なのか分からないですよね。
実はこれは業界でもあまり知られていない道具なのですが、 簡単に言えば「非破壊式高周波建築水分計」は建物に含まれる水分率を図る精密機械なのです。
では、その機械が今後どう弊社の施工に影響してくるのか。
まず、初めにそもそもなぜ建物の含有水分量を測る必要があるのかご説明させて頂きます。
ウレタン吹き付け後の剥離を防ぐ事が可能に
この「非破壊式高周波建築水分計」、主に施工に使われるのは床下断熱を目的とした「ウレタンの吹き付け塗装工事」を施す前でございます。
従来のウレタンの吹き付け工事では水分量を確認しないままに、施工を行う事が業界内でも通例でありました。
しかし、建物の基礎部分の水分量を測らずに吹き付け塗装を行うには1つ問題があったのです。
それは、建物に水分が多く含まれる場合、せっかくウレタン吹き付けを施しても、ウレタンが後々剥離してきてしまうという事です。
そこで「非破壊式高周波建築水分計」が活躍します。先述の通り、吹き付け塗装を行う建物の水分量を測る事でウレタンの剥離を未然に予防する事が可能になるのです。
具体的には水分量が8%が目安、水分の含有量が多い場合でも対処が可能に!
では、ウレタンが剥離しない具体的な水分の数値を申し上げます。
それは「8%」。建物の水分量が8%以下の場合、ウレタンの吹き付け塗装を行った後でも剥離の危険性が激減します。
逆に水分量が8%を超える場合、例えば「換気扇を入れる」事で建物の基礎部分の水分量を減らす。
また、「施工日をズラす」などの工夫で水分量が少ない時を見計らってウレタン吹き付け塗装を行う対策を講じる事もが可能になるのです。
ご納得の頂ける施工を実践する為に
しかし、前段では「非破壊式高周波建築水分計は業界内でもあまり知られていない」と申し上げました。
何故水分量を計測せずともウレタン吹き付け塗装を行う事が通例としてまかり通っていたのでしょうか?その理由は2つございます。
(1)「床下はお客様には見えないので、剥離していても気がつきづらい」。
そして
(2)建物の水分量を測定する事は決して法律で定められている訳ではない」。
からでございます。
しかしながら「見えなければ剥離しても問題ない」とされてしまっては、せっかく断熱工事を施したのに、お部屋の寒さ暑さも変わりません。せっかくのウレタン吹き付けが剥離してしまっては元も子もないのです。
弊社が導入した理由は1つ。お客様に安心して「ウレタン吹き付け塗装」をご依頼頂くためでございます。
よりお客様に安心してもらえる会社になるように
これは建築業界全体に言える事でもあるのですが、今まで建築業界には「専門性が必要とされていたから」・「お客様に見えないから」良しとされていた部分は少なからず存在しておりました。
しかしながら、技術の進化によって、今まではある種お茶を濁していたような施工をする必要がなくなってきております。
それはお客様の目線とて一緒。サッカーのビデオ判定の精度が上がっているように、お客様自身も「施工の良し悪し」の判別がつくようになってきております。
そもそも、お客様が「建築業界」に明るくないからといって、見えない部分を適当に施工すること自体が言語道断なのですが、事実、建築業界に身を置いてもなお、アンテナを張り巡らせていないと分からない技術や、新しい精密機械は日進月歩で開発は日々進んでいるのです。
よりお客様に安心したサービスを提供できるよう、弊社ワーキングスタイルは、時代に引っ張られてより自分達のあり方を変えるのではなく、
どこよりも時代に先駆けて、自分たちから業界を変えていく事に邁進して参ります。
その顕著な1つの例として、今回は「非破壊式高周波建築水分計」の導入をご紹介させて頂きました。