こんにちは、ワーキングスタイルです。
弊社には業界でしっかり経験を積んだ専門の職人が数多く在籍しています。
日々の仕事にこだわりとプライドを持つ職人たちにとって、相棒である仕事道具は命ともいえます。
「職人にはそれぞれ、こだわりの逸品があるんじゃないか。」
そんな話から生まれたこの企画、「俺の逸品」。
職人が大事にしている道具から見える、職人の仕事への想いに迫ります。
■俺の逸品 その1
中野さん
「墨つぼ 」
愛用歴12年
―なぜ思い入れが?
元々の専門職が「墨出し」で、ずっと使っているものです。
このパイプの部分は自分で作るんです。もう売ってないんですよ、このタイプ。
ちなみに先っちょのアルミは、もともと付いているわけじゃなくて、はんだごてで自分で付けています。これを付けると角が取れやすくなるから。
かなり汚れてるけど、大事な相棒です。
―もう売られていないものを、手入れして大切に使っているんですね。
12年も愛用していたら、愛着がわいて手放せなくなりそうです。
使いやすいようにカスタマイズされていて、まさに中野さんの「仕事の相棒」という感じがしますね。
■「墨つぼ」とは…
建設現場に設計図を書く「墨出し」に使う道具です。
柱の中心線など工事の基準となる線を引くため、正確さが求められます。
「墨つぼ」を使うことにより、材木などの凸凹のある表面にもまっすぐな線を引くことができます。
■俺の逸品 その2
古久保さん
「バール」
愛用歴1年以内
―なぜ思い入れが?
解体に使うバールです。
職人によっては振りやすい軽いものを好む人もいるのですが 、僕はかなり重めのものを好んで使っています。
解体屋にとってバールはとても大事な道具です。
買うときは結構こだわって選びますね。
―バールにもいろんな重さのものがあるんですね。
毎日使うものですから、重さや質感など自分の手にしっくりなじむかどうかも大切ですよね。
こだわって選んだバール、これから古久保さんと長いつきあいになりそうです。
■「バール」とは…
日曜大工などでなじみ深いバールにも、形や重さ、素材によって様々なタイプが存在します。
解体現場では、釘を抜く、打つ、こじあける、ハンマーとしてなどオールマイティーに活躍します。
■俺の逸品 その3
村田さん
「腰道具の袋 」
愛用歴13年
―なぜ思い入れが?
職人になった時からずっと同じモデルを使っています。
決して高いものじゃないんですけど、これじゃないと気持ち悪い感じがするんです。
ボロボロになっては、また同じものを買い続けてるんですよね。
―こちらは革製でしょうか、いい具合に味が出ていますね。
「ボロボロになる」というところに現場仕事の過酷さを感じます。
相棒のこの腰袋があれば、違う現場へ行っても安心して仕事に集中できそうですね。
■「腰道具の袋」とは…
一般的に「腰袋」「工具ホルダー」などとも呼ばれる、現場作業に必要な工具類をコンパクトにまとめて身に着けるためのバッグです。
危険な現場作業で両手を開けて安全に的確な作業を行うために必須のアイテムです。
■俺の逸品 その4
最後の逸品は…
社長の逸品
「レーザー」
ーなぜ思い入れが?
このレーザーは7年使っています。
今から7年前というと独立して3年ほどの時ですね。
それから、数え切れないほどの現地調査で使用してきました。
スケールを使うより早いのもありますが、スマートなので気に入っています。(笑)
弊社の経営理念は
「スピードは力なり、変化はチャンスを思え」
という言葉なのですが、レーザーで測ると本当に早いです。
7年前にスケールからレーザーに変えたこの”小さな変化“も、
私にとっては大事な変化です。
■レーザー距離計とは…
距離や平米を測定する機器です。
現地調査に行く時の必需品です。
思い入れのある「俺の逸品」について語る職人たちの熱い表情には、彼らの日々の仕事への誇りとこだわりが伺えました。
「職人の腕は、その職人の使っている道具を見りゃわかるさ。
いい職人は、道具の手入れがいいから。」
とは故・永六輔の名言です。
もう売っていない道具を手直ししながら大切に使う。
自分に合う重さのものを選ぶ。
古くなっても同じものを買いなおす。
三者三様の道具についての想いから、それぞれの職人哲学が感じられました。
当企画では今後も弊社の職人たちこだわりの「俺の逸品」を紹介して参ります。
次回はどんなアイテムが登場するのか……どうぞお楽しみに!