ワーキングスタイルです。
リノベーション工事部の田中は、今年の4月で入社してから丸一年が経ちます。
これまで事業部長や先輩社員のそばで見習いをしていた彼ですが、
最近は日を追うごとに業務の幅が広がってきました。
社長も期待を寄せる、そんな彼の現場に密着します。
ー 塗装のためのマーキング ー
到着すると、いたるところに貼られた養生テープの文字が目に入りました。
一箇所ずつ、田中が記しを付けていました。
どこに何の材料を塗るのか、塗装の担当者が一瞬で把握できるよう事前に貼っておくのです。
単純ですが、これも図面が見られないと難しい作業です。
田中はこの現場で初めて任されました。わからない箇所は先輩に確認を取りながら進めています。
また、養生にも慎重です。
天板と紫色の養生テープとの、この僅かな隙間。
実はこの隙間があるかないかは、仕上がりに関わる大切なことなのです。
養生テープが天板に沿ってピッタリ貼られてしまうと、塗装完了後にテープを剥がした際、せっかく綺麗に塗った塗装面まで一緒に剥がれてしまう原因となります。
細かいようですが、こういうところに経験値が現れるものです。
他の人の働きやすさをサポートするテクニックも着実に身についていました。
なんだか少し、たくましく見えてきました。
ー 新しい業務に初挑戦 ー
田中が今回の現場で初めてチャレンジしたことはそれだけではありません。
大工さんのための材料拾いも担当していました。
何の部材をいくつ注文するのか、図面と内装仕上げ表を交互に見比べて注文数を決めます。
床一つにしても、キッチン周りでフローリングにする場合、浴室の洗面所をタイル貼りにする場合などフロアごとの仕様によって手配する材料が異なります。
全てが抜け漏れ無く現場に到着し、そこで初めて大工さんが仕事に取り掛かれるようになります。
ミスがあっては作業の工程に響いてしまう重要な役割です。
また、床の高さを合わせることも決して忘れてはいけません。使用する素材が違えばそこには高さに違いが生まれる可能性があります。ちょっとした段差に見えても躓いてしまう恐れがありますし、歩いた時の気持ち悪さが残ります。それらを避けるためにはきっちり1枚1枚の板の厚みから把握し、高さを合わせることを考えて材料を調整するのです。
ただ紙に書いてある内容をそのまま発注すればいいのではなく、しっかり図面を読み解きあらゆる注意点を見逃さず、必要な部材の数を算出することは簡単ではありません。
本人は「ちょっと大変でした」と言っていましたが、
去年、入社間もない頃の田中の表情はすでに、ここにはありませんでした。
次の現場でも材料拾いを担当することが決まっています。
また成長した姿を追いかけていこうと思います。
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