多能工になるのは難しい?単一工との違いは?
こんにちは!
リノベーション工事をワンストップで行う東京・八王子のワーキングスタイルです。
弊社には分業になりがちな数種類の工事を一人でこなせる「多能工」が多数在籍しています。
建設業界における「多能工」とは、複数の異なる職種・工程などを遂行するスキルをもっている職人のことを意味します。
このように聞くと、「自分にはまだ早い」、「難しそう」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?しかし、実際は環境さえ整っていればそれほど難しいものではなく、誰でも目指すことができるのです!
まずは多能工について詳しくお話していきたいと思います。
多能工とは
多能工とは、書いて字のごとく1人で複数の業務や作業を行う作業者・職人のことです。一人が複数の技能や技術を持っているので「マルチスキル」などとも呼ばれます。
反対に単一の作業を受け持つ作業者・職人のことを「単能工(単一工)」と呼び、こちらは見方を変えれば、定められた仕事に対してのスペシャリストとも言えます。
もともと単能工の方が一般的で、今でも多くの業種で単能工が残っています。しかし近年は、さまざまな状況やニーズに合わせてマルチスキルをいかすことができる「多能工」がより求められるようになってきています。
多能工としての働き方
現在は電気通信部に所属している入社7年目のIさんの例
実は電気に関わる仕事の中にもジャンルがあるのですが、僕たちが主としているのは、弱電工事といってインターネットのLANケーブルや電話回線、防犯カメラ、火災報知器などに関わるお仕事です。
それとは別に、強電工事といって、リフォームの電気工事だったり、照明をLED化する工事だったり、携帯電話の基地局の設備を作る工事にも関わっています。
業者さんの中には、防犯カメラしか扱えなかったり、LANケーブルしか扱わない所も多いので、「こんなに幅広くできるんだね」と重宝してもらっています。
そんな僕も、入社してからいきなり電気通信課に配属されたわけではなく、重量機械設置や、足場架設、そして塗装の仕事も経験させていただきました。
多岐に渡る経験のおかげで、電気工事の一環で、屋上にあるキュービクルという蓄電設備を撤去する作業の際にも、本来はとび職人さんや、クレーンのオペレーターの方に外注して行うところ、僕たちの部署内で完結させることができました。
また部署内だけではなく、他部署と連携してワーキングスタイル1社で全ての工事を行えるのも私たちの強みです。
今後は、新築やリフォームの内装など、建物のお仕事も経験してみたいです。
企業にとっても「多能工」にお願いしたい!
多能工という言葉の背景
一般的に「多能工」とは、工場などの生産現場でもともと使われている言葉でした。
また、この言葉のルーツは「トヨタ自動車工業」の大野耐一元副社長のようで、豊田紡織出身である大野氏は、とある工員が1人で複数の織機を操作していたことに対して、自動車の組み立てには1人1台しか扱っていないことに目をつけます。同時にそこが課題だと考えるようになりました。
自動車用の工作機械も同じように、1人で複数台使いこなせるようになる「多台持ち」を考案し、さらには1人で複数の工程をこなす「多工持ち」を提案します。
そういった背景から「多能工」という概念が考えられるようになりました。
そして、今では多能工化が人材育成の1つとして当たり前のように浸透しています。
組織の人材を多能工として、育成することを「多能工化」、「マルチスキル化」といいます。これまでは主に製造業の現場などで導入が求められてきましたが、時代の流れとともに市場のニーズが多様化してきており、「多品種少量生産」が求められるようになりました。
最近は、製造業以外の業界でも多能工化がより必要とされてきています。
多能工化のメリット1ー業務負荷が均等化する
おそらく一番のメリットとなるのが「社員の担当する業務の負荷が均等になる」という部分です。従業員の能力は全員が必ず同じわけではありません。従業員によっては、できることとできないこと、また得意なことや不得意なこともあります。ですので、業務によっては特定の従業員に過剰な負荷がかかってしまいます。
その負の要素が重なっていくと、特定の従業員だけ残業の時間が偏ってしまったり、不要な人件費が発生してしまったりと、多くの問題に悩まされてしまう恐れも。
多能工化を導入することで、余計な問題を防いで効率的に人材を活用できるようになります。また、仮に欠勤などの状況が生まれてもある程度のことに精通している従業員が在籍していれば、その方がフォローに回ることもできますし、納期の遅れなども回避できるのでお客さんにも迷惑をかけてしまうリスクを減らすことができます。
多能工化のメリット2ー柔軟な対応が可能になる
全ての従業員が、何かに特化していることも企業の強みとして捉えることもできます。しかし、市場の需要が非常に複雑な現代においては、柔軟性があってさまざまなことに対応できる企業が増えてきました。
そもそも事業を続けていくコツとして、柔軟性が高いことに越したことはありません。
従業員が複数の仕事に対応できるようになれば、会社として多くのことに対応できるので柔軟な変化が可能です。
多能工化のメリット3ーチームワークの強化
企業の一体感は業績を上げるために、また企業そのものの成長には不可欠な存在であり、長く戦っていく上でもどんな企業にでもいえる課題です。
多能工化していくことで従業員同士がお互いにフォローできる環境を築いていくことができるので、自然にチームワークが生まれていきます。業務の中でお互いの役割を深く理解することができ、理解も深まるので不満やストレスが生まれるリスクも軽減することが可能になります。
仮に、多能工化を図っていない企業で、何らかの理由で優秀な従業員が欠けてしまうことになってしまうと、代わりになる従業員もおらず会社がピンチになってしまうということも。
多能工化によって、従業員同士がある程度幅広く業務の理解や対応が進んでいけば、誰が欠けてしまっても一定のフォローができ、強いチームワークが発揮されるので多少の悪い状況に陥っても心配ありません。
多能工化のデメリット1ー評価制度を整える必要が生まれる
多能工化を図ると各従業員には今まで以上に多くの業務をこなしてもらう必要があります。
場合によっては、モチベーションが低下してしまう恐れも考えられます。
人事評価制度をきちんと整備して、従業員の業務や貢献を正当に評価が行えるように気を配る必要があります。そういった項目の整備は手間や時間がかかってしまう可能性がありますが、多能工化を進めていく上では必要不可欠になります。
多能工化のデメリット2ー時間がかかる
多能工化を進めながら従業員を育てていくのは時間がかかります。
実装してから即効性のあるわけではないので、そこもデメリットとなるでしょう。
企業の環境によっては複雑な仕事であればあるほど、育成には時間がかかってしまいます。
少し特殊な事業などを行なっている企業であれば、なおさら難しいかもしれません。
OJT(オンザ・ジョブ・トレーニング)などを取り入れ、可能な限り長い目で従業員の育成や教育に取り組むことが必要です。
ワーキングスタイルの多能工が育つ仕組み
ワーキングスタイルにはさまざまな部門があるからこそ、自分に合った働き方が可能です。
「女性だから」、「未経験だから」などといったことは全く関係ありません。
また、他部署への支援の仕事に関わる機会も多いので、必然的にさまざまな建設工事現場への興味が必要になってきます。場合によっては今いる部署だけではなく、異なる部署への興味が深まることも。そうなっても、自分の興味を深める進路を選ぶことができるのが、ワーキングスタイルの魅力です。
例えば、女性だと比較的体力の必要ないクロスや、塗装を選んでいただけます。
また、1つのものごとにこだわりのない人でも、さまざまな部門を学ぶことで全体が見渡せるようになるので仕事がしやすくなると思います。
また、最終的には多能工を目指してもらいたいので、配置転換を経てさまざまな経験をしてもらいますが、ワーキングスタイルでは、本人の希望を再重要視して最初の配属を決めています。
一緒にワーキングスタイルを盛り上げていきませんか?
社長の堂垣は「やりたいことはどんどん言ってほしい。必要なら事業部も作る」と語っています。ワーキングスタイルには現在、6つの事業部がありますが、これらは社員の希望によって幅を広げてきたものです。新しく働く皆さんの才能で、一緒にワーキングスタイルを大きくしていきたいと考えております。
仕事で得られるのは給料だけではありません。自分を高められることも仕事の報酬です。ワーキングスタイルで働くことを通じて、金銭的にも精神面でも充実した人生を送ってみませんか?皆様からのお問い合わせをお待ちしています。